LD50を解説

基礎

どうも皆さん、kmです。

今回はLD50についての解説をします。
毒の強さのランキングでよく使われている数値なので、
どこかで見たことある方もいるんじゃないでしょうか。

私、YouTubeでいつも毒物の解説をしております。
そこで毎回LD50について触れてるのですが、
これまでまともに解説をしたことがなかったので作ってみました。

私のチャンネルです
https://www.youtube.com/channel/UCUHg7zFbbjSHvW1heBOqnxw

ブログで毒物の解説する場合も、動画と同様に毎回解説しようかと思ったのですが、
さすがに何度も同じ説明を入れるのもテンポが悪いので、
ブログでは記事のリンクを貼って参照という形でやろうかと思います。
動画ではこれまで通り毎回簡単な説明を入れることにします。

そもそもLD50とは何か?

LD50はLethal Dose 50の略です。日本語では半数致死量といいます。
LD50を簡単に言えば、毒の強さを数値で比較することが出来る指標という感じです。

http://www.kenq.net/dic/127.html

LD50を視覚的に表現した図がこちらです。
まずは図の説明します。
この図は、とある動物(マウスやラット)などに毒を投与する実験をして、
それから得られた結果をグラフにしたものです。
縦軸は「投与した動物のうちどれだけの割合が死亡した」か、
横軸は「その物質の投与量」を示します。

投与している物質は我々が毒として認識していたりしていなかったりですが、
「投与量が増えると、それに従って動物の死亡率が上昇する」
ということは感覚的に理解できるかと思います。どんなものでも過量なら毒になり得ます。

さて、LD50ですが、半数致死量という名前の通り、
投与した動物の半数が死亡した物質の投与量のことを示します。
そのため、
その量が少なければ少ないほど、その物質は強力な毒性を持つ
ということになります。

ここまででLD50についてはご理解いただけたかと思います。

毒の強さとLD50

よくある「毒力ランキング」で比較されるように、
物質によって毒としての作用も異なるのに単純に数値だけで毒の強さ比較できるのか?
というところについて解説していきたいと思います。

結論から言いますと、あくまでも指標です。
単純にLD50だけで物質の毒力を比較することは出来ません。
それではなぜそうなるのか、解説してきたいと思います。

まず、物質の毒性は大きく分けて
「急性毒性」「慢性毒性」に分けることが出来ます。

簡単に急性毒性と慢性毒性が何なのかというお話もしましょう。
単純に、曝露されてからすぐに(一般的には2週間以内)に発現するのが「急性毒性」、
慢性毒性は数か月程度の反復投与によって発現する毒性という感じです。
具体的に日数が決まっているわけではないので、ここは何となくでいいかと思います。

LD50は期間を決めて、その間に死亡した動物の割合によって
計算された数値であるために、「急性毒性」の側面しか持っていません。
よって、LD50には慢性毒性は含められていないのです。

単純に数値だけを比較できると楽でいいですが、
あくまでもその数値はとある基準から算出されたものであって、
全ての毒性を反映した数値ではないということに注意が必要です。

しかし、やはり数値だけである程度簡便に毒力を測ることが出来る、のは非常に便利です。
この辺りを理解してLD50を見ていただければ一層楽しめるかと思います。

それでは今回は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。

コメント

  1. あんどぅ より:

    これからも応援していく所存の、ド文系だけど毒大好きマンです

    きましたね、早速きましたね!
    皆さんが不労収入より好きなLD50!
    毎回テトロドトキ神の出番を待ってしまいますwww

    動画でも解りやすく解説してくださってますが、やはり文字にしてあるとよりマイペースに理解できていいですね^ ^
    過去動画についても、こちらで解説してくださると嬉しいかも

    無理せず頑張ってくださいませノシ

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